訪問リハビリの介護保険と医療保険の違い

 みなさんは、リハビリをうけたいとおもったとき、
 その大半は、介護保険を使っている方ですので、
 ケアマネ(介護支援専門員)さんを経由して、
 相談をされるとおもいます。

 よく、初回の無料体験の時に、
 介護保険でも訪問リハビリがあるのに、
 何故、鍼灸マッサージ師さんがやる
 訪問リハビリなの??

 と聞かれることがあります。

 今回はその点についておしらせします。

 まず、介護保険の場合は、みなさんには個々に
 要介護度区分というものが、市町村から決定さ
 れるとおもいます。

 要介護1とか要支援1とかです。
 市町村から、要介護認定のお知らせという
 おしらせが届きます。
 そこに記載されているとおもいます。
 (市町村により呼び方が異なります。)

 この区分で、実は、その人が使える
 1か月間のサービス提供料金がわかります。
 
 そこから、自分がつかうサービスを差し引いていく
 ということを行っていく方法をとっています。

 家計でみていくとよくわかります。

 お給料をもらったら、まず、みなさんはなにをしますか?
 例えば、家賃代、水道光熱費、食費・・・
 など1か月のお給料は決まっているので、そこから、
 決まった金額を差し引き、そのうえで、貯金をしたり、
 遊びにいったりしませんか。

 このように、決まった金額から、いろんなものを差し引くと
 おもいます。

 介護保険も一緒です。

 ですから、ヘルパーさんに来てもらったり、
 デイサービスに行ったり、時には、訪問入浴なんてのも
 いいな。と考えていても、どうしてもその予算(その人が
 1か月に使えるサービス提供料金限度額)一杯に使って
 しまい、どうしても、訪問リハビリなどは、保険点数も
 高いので、後回しになってしまいます。

 でも、日常生活をするには、訪問でのリハビリをして
 もらいたい。
 どうしたらいいかな・・・。
 ということで、医療保険における訪問マッサージ
 (リハビリ)を使われることになりました。

 そこには、訪問マッサージの歴史が関係してきます。 
 鍼灸マッサージ師が医療保険で鍼灸マッサージが、
 できたのは、とても歴史が古く、介護保険が出来る前
 から、医療保険で、鍼灸マッサージが受けることができました。 
 
 その背景から、介護保険ではなく、医療保険でつかえる、
 鍼灸マッサージ師が行う、訪問マッサージ(リハビリ)
 をつかう方が多いということです。

 また、医療保険ですので、1割負担(一部例外の方あり)
 で済むので、どうしても、訪問でリハビリをしてもらい
 たいという方のニーズにも対応していました。

 でも、医療保険も、介護保険も保険という名前が
 ついているので、税金が使われます。
 誰でもこの訪問マッサージ(リハビリ)サービスを
 使われると、財源がなくなるので
 特定の人のみ、このサービスを使えるようにしました。

 それを決定するのが、みなさんがよく知っているかかりつけの先生に、
この人が本当に困っているんです。
 という同意をしてもらうことにより、

より安く、より公平にこのサービスをうけられるようになりました。 

 そのため、私たち鍼灸マッサージ師が、医療保険で
 行うためには、主治医の先生の同意書を作成して
 いただき、医学的から必要性を認めてもらう必要が
 あります。

 とても素晴らしい制度ですが、財源が決まっているので
 どうしても、使える人を限定しなければなりません。

 そのために、医療保険で鍼灸マッサージを使われる
 かたには、主治医の先生の同意が必要ということです。
 みなさまには、お手数をおかけしますが、何卒、
 ご理解いただきますようお願いいたします。 

 まとめると
 
 介護保険も限度額があるので、 

 医療保険で使える鍼灸マッサージ師の訪問マッサージ 
 
 (リハビリ)が主流となった。                    
                   ということです。

  また、介護保険では、理学療法士さんが担当すること
  になっています。

   どちらがいいの?
   ということをよく聞かれますが、
   それは、その方の要介護度や他のサービスとの
   兼ね合いをよく検討してみる必要があります。
   そのうえで、
   ケアマネさんとよく相談して、その方にあった
   サービスをうけられることを強くお勧めします。
 

  一番大切なのは、その方の笑顔をとりもどせるかどうかだと私は思います。